【東京・中央区・日本橋】離婚相談、離活、離婚協議書、離婚公正証書作成。離婚経験者、行政書士、夫婦カウンセラー、FPとしてあなたのこれからの幸せをサポートします。

円満離婚のまとめ

離婚後の生活に漠然と不安を抱えているよりも、きちんとプランニングしてみましょう。今の幸せ、新たな目標が見えてくるかもしれません。

Vol.7 「もう子どもとは会わないほうがいいと思うんです」

当事務所は離婚の際の

公正証書作成のサポートをしています。

 

公正証書では

お子様と同居しない親が

コンスタントにお子様に会えるよう、

取決めをしておきます。

 

これを「面会交流」と言います。

 

お子様の親権が妻になった場合、

夫側から

「離婚したら、もう子どもに会わないほうが

いいと思うんです。」

というのセリフを聞くことがあります。

 

理由をお聞きすると

「子供が大きくなって

面会交流をしていると

『うちは両親が離婚しているんだ。』

とわかってしまいますよね。

 

ウチは子どもが小さいから

今からもう会わないことにしておけば

父親のことが記憶に残らないと思うのです。」
子どもが小さいときに別れるのなら

父親を知らない方がいい?

 

いえ、子どもにとっては

世界でただ一人の父親なんです。

 

子どもが大きくなった時

父親の存在を知ったとして

子どもがどう感じると思います?

 

「父親に捨てられた・・」です。

 

「どうしてお父さんは

一度も自分に会いに来て

くれなかったんだろう。」です。

 

『お母さんが会わせてくれなかった』

という言い訳もダメですよ。

 

「お母さんに止められたくらいで

会いに来てくれないなんで

所詮その程度の愛情なんだね。」

と感じてしまいます。

だから離婚をするとしても

妻とは

子どもの両親として

最低限の信頼関係の構築が

必要です。
「親に捨てられた」と感じている子どもが

自己価値を高く持っていられると思いますか?
「どうせ自分は生まれた途端に親に見捨てられた子」と

感じてしまったらその子の毎日は幸せでしょうか?
塾講師をしていて延べ700人以上の子供たちと

接してきた立場から言えること。
子どもが親を想う気持ちって

親が子どもを想う気持ちに

負けないくらい強いんです。

当事務所では

円満離婚を通して、

夫婦として終わりでも

お子さんの両親として

信頼関係の構築が

できるようにもお手伝いしております。

お子さんのために

「本当の親」になって

いただきたいという

思いをこめて・・・

Vol.6 幸せな離婚

私がお世話になった家庭裁判所では、

(今回は自分ネタです・・)

調停室を挟むように申立人

(調停を申し立てた方)控室と

 

相手方(調停に呼ばれた方)控室が

別々に設置されていました。

 

 

調停に行くとまず控室に通され、

申立人、相手方が交互に調停室に呼ばれ、

調停委員に対して事情を話します。

 

私は申立人控室、相手方控室の

両方に入ったことがあります。(笑)

 

 

申立人控室は調停を申し立てた人ですから、

積極的に話し合おう(戦おう?)と

する雰囲気の人が多く、

 

相手方控室は呼ばれた立場の人ですから、

なんで・・とか、やだなぁ・・困ったなぁ・・

という雰囲気を醸し出している方が多いです。

 

 

 

調停はあくまでも

「第三者を交えた話し合いの場」なのですが、

それぞれの控室の雰囲気は

裁判の原告側、被告側といった感じでしょうか。

 

その日私は相手方控室にいました。

 

重い空気を感じながら

自分の名前が呼ばれるの待っていたところ、

一人の女性が入って来ました。

 

 

身体のラインにぴったり合った

襟ぐり広めの黒いTシャツ、

いい感じに履きこんだジーンズ、

 

ラインストーンの入った女性らしい、

華奢なサンダル。

 

カジュアルで女性らしい服装は、

彼女の明るい、さっぱりとした雰囲気に

とてもよく合っていました。

 

(裁判所に合うかどうか別として・・)

 

彼女の明るい表情は

明らかに他の人達と違っていました。

 

次々と名前が呼ばれ

相手方控室には

彼女と私だけになりました。

 

 

すると彼女はいたずらっ子のような笑顔で

私に話かけました。

 

「呼ばれちゃったの?」

「ええ」

私は彼女の笑顔につられて笑顔で返しました。

 

 

「いやぁ、びっくりしたよぉ。

いきなり裁判所から呼び出し来るんだもん・・・」

と彼女は話し始めました。

 

 

彼女は、元夫と何年も前に離婚が成立し、

3年前に再婚して

幸せな生活を送っていたそうです。

 

3か月前、元夫に引き取られていた息子が

家出同然に彼女を訪ねてきました。

 

彼女が事情をきいたところ、

元夫が再婚したが、

新しい家族に馴染めないとのこと。

 

彼女は息子を受け入れ、

一緒に暮らし始めました。

 

元夫は息子の希望を聞き入れ、

親権を彼女に変更することと、

彼女に対する養育費の支払いについて

相談したいため調停を申し立てたそうです。

 

「今の主人と息子はウマが合って、

友達みたいに仲がいいの。

 

今回の事情を話したら、

このまま息子を引き取って一緒に住もうって」

 

「もう、何も問題ないんだから、

電話で済んだのに。

いまさら養育費とか細かいこといいよぉ・・」

(それはよくはないと思いますが・・)

 

「さっき、調停室に呼ばれて、

調停委員さんから元夫の言い分聞いたんだけど、

全部ハイ、ハイって。

スムーズ過ぎてすぐ終わっちゃった。」

 

その時、彼女担当の調停委員の方が、

彼女を呼びに来ました。

 

次に彼女が控室に戻ってきたとき、

彼女はもっと明るい表情をしていました。

 

「調停成立したよ。」

 

調停成立の際には、

調停委員、審判官(裁判官)、

書記官、申立人、相手方が

同席して調停調書を作成します。

 

(離婚調停の場合においては

元配偶者との同席がどうしても嫌な場合は

伝えれば考慮してもらえます。)

 

 

「久しぶりに元夫の顔見たら、

懐かしくて笑っちゃったよ。

 

これで彼も新しい奥さんと

幸せになってくれるといいな」

 

その時、彼女の携帯電話が。

 

「うん。大丈夫。無事終わったよぉ。

今から帰るからね。」

 

彼女の顔がいっそう明るくなったことから、

電話の相手は

今のご主人ということが分かりました。

 

「じゃあ、お先にぃ」

彼女は控室を後にしました。

 

これは私が見ることの出来た最初の「卒婚」でした。

 

 

※調停の話は事実に基づいていますが、

個人の特定を避けるため、

一部内容を変更しています。

 

Vol.5 子どもの気持ちに寄り添った変更

両親が婚姻期間中、お子さんの親権者は

父親・母親の2人です。(共同親権)

 

ところが、離婚する際には

親権者を父親か母親のどちらかに

決めなければなりません。(単独親権)

 

離婚時に単独親権になってしまう制度を

個人的には残念に思っています。

 

親権を取れなかった側の親が

お子さんとの良好な関係を

取れなくなってしまう、

もしくはあきらめざるを

得なくなることが

少なくないからです。

 

親権を母親が取ることになった場合

「もう夫と関わりを持ちたくないので

子どもも、

できれば会わせたくないのですが・・」

 

「面会交流の回数ですか?

どうでもいいです。

どうせ(母親が)

会わせてくれないでしょうし・・」

 

夫婦が憎みあったままだと

上記のような言葉を聞くことも

めずらしくありません。

 

もちろん、DVやモラルハラスメント等

配偶者や子供に悪影響を及ぼす場合は除きますが

夫婦間の確執で子どもの面会交流が

円滑にいかなそうな場合には、

お子さんが同居しない親と会えずに

成長するデメリットをお話しします。

 

そして

「離婚で夫婦の関係は終わります。

でもこれからの離婚の取り決めを

お子さんのお父さん、お母さんとして

最低限の信頼関係を取り戻す機会として

捉えていただくことはできませんか?」

とお願いしています。

 

あるご夫婦とお子さんの場合・・

(プライバシー保護のため一部変更しています。)

お子さんの親権は母親になる

取り決めをしていたのですが

お子さんの

「パパが1人になって可哀想。」との意見に

・お子さんが父親・母親の間を自由に行き来できること

・お子さんの要望が強い場合には、

夫婦で話し合いをして

家庭裁判所に親権を変更する申し立てをし、

それが認められた場合には

あらたに養育費の取り決めを

しなおす、としました。

 

これをお子さんに説明すると、

お子さんもやっと納得してくれたそうです。

 

このような話し合いは

「お子さんの両親として最低限の信頼関係」が

あったからこそ成り立ったのだと思います。

 

そのお子さんは今では

お父さん、お母さんの信頼関係を結ぶ懸け橋として

活躍しています♪

 

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