前回からの続きです。
当事務所では
離婚の際の公正証書・協議書作成の
お手伝いをしています。
お子様がいるご夫婦の場合は
養育費の取決めをします。
養育費は
ご夫婦が協議して合意した金額が
記載されることになるのですが
離婚を前提のお二人ですから
協議が難航することもしばしば・・
話し合いをすると喧嘩になってしまうので
養育費のことも
必要最小限のことしか
お話されません。
「養育費の相場はこれくらい。」
「そんな金額じゃ足りない。」
これでは平行線になってしまいますよね。
そもそも大切なお子様を
養育するお金を
「相場」で決めてしまっても
いいものでしょうか・・
当事務所では
「お二人はこれから離婚をして
『アカの他人』になりますが、
お子さんにとってはずっと
『お父さんとお母さん』です。
お子さんの養育費を決めるところから
『お子さんのお父さんとお母さん』という
あらたな信頼関係を築いていって
いただけませんか?」
とお願いし、
『お子さんのお父さんとお母さん』の
ライフプラン表を作成して
お渡しします。
ライフプラン表には
お子さんが保育園、幼稚園、
小学生、中学生・・と
大きくなっていくにつれての
お父さんとお母さんの年齢、
文科省等のデータから算出した
お子さんの学費と生活費が
1年ごとに記載されています。
また、公立学校に行った場合、
私立に行った場合の
パターン分けもします。
「あ、僕は、長男が大学出るときに
○○歳になってるんだ。
とか
「2番目と3番目が同時に受験なのね。」
とか
お子さんの将来のことを
具体的に想像できるようになります。
すると
「中学受験はするかしら?」
「いきなり海外留学とか言い出したら・・」
「学習塾はいつから通わせようか・・・」
「いきなり音楽やりたいって言ったら・・」
「あいつだったら言いそうだな(笑)」
と、そこにはお子さんのことを
想う素敵なお父さんとお母さんが♪
そして妻がフルタイムの場合の
学童保育に預けるお金や
大学入試の際の受験料等
細かい部分まで取決めをされます。
細かい取決めをすることが
大切なのではなく
お子さんの将来の細かいところまで
考えてあげるということが
大切なのだと思います。
当事務所では養育費に関して
こうした「オーダーメイド」で
取決めをされることを
お勧めしています。
その結果、
それが算定表の金額と同じになっても
これからのお子様との関係性の構築には
欠かせない手順だと考えています。