当事務所では離婚の際の
公正証書作成のサポートをしています。
公正証書の取決め事項として
「面会交流」があります。
お子様と同居しない親が
コンスタントにお子様に会えるよう、
公正証書で取決めをしておきます。
前回は夫側から
「もう子どもに会わないほうが・・」と
相談されることを
お伝えしましたが
逆に妻側から
「離婚したらもう夫に子どもたちを
会わせたくないんです。」
と相談されることもあります。
お子さんに対してDVやモラハラの
可能性のある場合は別ですが
そうでない場合には
このようにお伝えしています。
「お子さんが気難しい年ごろになった時、
『お父さんが私を捨てたから
こんなに不幸なんだ!
私の不幸はお父さんがいないせい!』と
何でもかんでも父親のせいにして
自分で幸せをつかむことを拒否して
ずっと幸せになれない子に
なってしまったら
悲しくないですか?
逆にお父さんを神格化してしまって
『お父さんがいてくれたら
こんなことにならなかったのに・・
お父さんがいてくれたら
もっと幸せになれたのに・・・
お母さんのせいで
お父さんがいなくなっちゃったんじゃないの!?』
って、お子さんに逆恨みされたら
悲しくないですか?
お子さんがコンスタントに
お父さんに会っていれば
お父さんのいいところも悪いところも
全部含めて
等身大のお父さんを見ることができて
『なるほど~!
こういうところがお母さんに
愛想をつかされたんだな・・』とかも
わかっちゃったりして(笑)
『ま、でもこんなもんか』って
お子さんが自分で客観的に判断することが
できますよね。
どれがお子さんにとって
健全な成長だと思いますか?」
するとほとんど方が笑顔で
「そうですね(笑)
子どもの気持ちを尊重します。」
と答えてくださいます。
あるお母さんは
私にこう言いました。
「先生、ウチの夫、カッコつけだから
『離婚したらもう子どもに会わない』とか
言い出しかねません。
夫に
『夫婦は赤の他人になっても
子どもたちはずっとあなたの子どもです!
だからこれからもちゃんと
父親として見守ってね。』って
伝えていただけませんか?」
ご主人のこと、
お子さんのこと、
わかっていらっしゃる・・・
胸が熱くなりました。